『動きの中の思索 カール・ゲルストナー』展

木曜日, 28.11.2019 – 土曜日, 18.01.2020

Ausstellung

Rheinbrücke Inserat warum
カール・ゲルストナー © KARL GERSTNER

20 世紀のビジュアルコミュニケーション界を代表するカール・ゲルストナーの日本国内初の個展開催に寄せ、スイス国立図書館プリント& ドローイング部門長スザンヌ・ビエリ博士にゲルストナーの偉大な軌跡を紐解いていただきました。

カール・ゲルストナーとは何者でしょうか?

教養が深く、非常に独立した人間であるカール・ゲルストナー(1930-2017 バーゼル没)は、1950 年以降のスイスにおける書体、タイポグラフィ、広告グラフィック/ コーポレートアイデンティティ、広告の最も重要な革新者であるばかりでなく、作家、思想家、コレクター、そして芸術家でもありました。いうなれば、当時の〈普遍人uomo universale〉です。1950 年代半以降の彼は、グラフィックやタイポグラフィそして芸術に関する多種多様な出版物により、教育的意図の高い優れた作家として大変著名でした。さらに代理店のディレクターとしても大変な成功を収めます。

自身のスタジオを1949 年に設立したカール・ゲルストナーは、スイスの化学薬品会社チバ・ガイギー社の委託グラフィックデザイナーとしてバーゼルにやって来ます。そこでマックス・シュミットと共に「ガイギースタイル」を作り上げ、さらにマルクス・クッタ―とも出会い1959 年には両者でゲルストナー+ クッタ―広告社を設立します。

芸術家としてのゲルストナーはどうでしょうか?

グラフィックデザイナー、そして代理店を率いる業務と並行し、ゲルストナーは常に自身の芸術作品を生み出しました。それを彼は次のように述べています。「職歴の早い段階で、私は良心に従って芸術を広告に使用することを自分に許しました。デュレンマットが文学を推理小説として仕立てたように、私は人々に美術館への訪問を強要することなく日常の芸術を行いました。伝道者のごとき熱意で、ありのままを伝える以外のこともあるのです。ですからどんな仕事にせよ私の可能性を下回るようなことはしたくなかったのです。なぜなら、そんなことは私の人生で最も無意味で無駄なことだからです。」1973 年、ニューヨーク近代美術館は『think program, designing programs – programming design』(プログラムを考え、プログラムをデザインする-プログラミングデザイン)という展覧会でゲルストナーの作品を称えました。また、スイス連邦文化局は2012 年にスイスデザイン大賞(Swiss Grand Prix Design)を授与。さらに2006 年にはこの画期的なスイスのデザイナーのデザイン・芸術作品資料の全てが、スイス国立図書館のプリント& ドローイング部門で保管されています。

詳細:ギンザ・グラフィック・ギャラリー

Location: ギンザ・グラフィック・ギャラリー、東京