豊岡市とスイス、東京2020に向けて始動

Local news, 21.01.2020

東京2020のスイス代表ボート競技チームの事前合宿地となる兵庫県豊岡市が、この度、スイスにとって6番目となるホストタウンに登録されました。

スイスボート連盟・豊岡市/事前合宿に関する協定書調印式にて。左:中貝宗治市長 右:スイスボート連盟ディレクターのクリスチャン・ストファー氏(2019年8月6日)©豊岡市
スイスボート連盟・豊岡市/事前合宿に関する協定書調印式にて。左:中貝宗治市長 右:スイスボート連盟ディレクターのクリスチャン・ストファー氏(2019年8月6日)©豊岡市

豊岡市は、人口は約8万2千人、兵庫県北部に位置しています。北は日本海、東は京都府に接し、市内を円山川が悠々と流れています。海岸部は山陰海岸国立公園、山岳部は氷ノ山後山那岐山国定公園に指定され、多彩な四季を織りなす自然環境に恵まれています。2005年、国指定の特別天然記念物・コウノトリが自然放鳥され、人里で野生復帰を目指す世界的にも例がない壮大な取組みが始まりました。産業は、農林水産業、観光業などが盛んです。市内の城崎国際アートセンターは、パフォーミングアーツに特化した、日本最大のアーティスト・イン・レジデンスの拠点となっています。

スイス代表ボートチームは、2020年7月9日から19日に豊岡に滞在し、オリンピック競技大会に向けて事前合宿を行う予定です。リラックスできる城崎の伝統的な温泉街と、日本ボート協会公認の円山川城崎漕艇場は、選手たちにとって最適な環境です。円山川は、10キロメートルあたりわずか1メートルの傾斜で、川の勾配が非常に緩やかであるため、トレーニングに特に適しています。このため、日本のボートチームが毎年4月に強化合宿を行い、ドイツのボートチームも事前合宿をその地で行います。

2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、参加国・地域と地方公共団体の地域住民と教育ならびにスポーツ面の交流を促進することを目指して、日本政府は2016年にホストタウン事業を立ち上げました。豊岡市は、スイスにとって、大山崎町、福島市、大分市、富士市、つくば市に続く6つ目のホストタウンとなります。事前キャンプだけではなく、ショーケース、講演、ワークショップ、フェスティバルを通して、スイス人選手と地元住民が出会い、交流し、2020年以降も続く新しい絆を生み出すユニークな機会を提供します。