北海道の東川にスイス名誉領事館が開所しました!

Local news, 13.05.2024

オリンピックメダリストであり、長きに渡りスイスの友人である竹内智香氏が在東川スイス名誉領事に任命されました。2024年5月10日、その式典がアンドレアス・バオム駐日スイス大使、工藤公仁北海道総合政策部グローバル戦略推進監、今津寛介旭川市長、菊地伸東川町長をはじめとするするご来賓の方々のご出席のもと行われました。

左より:今津寛介旭川市長、工藤公仁北海道総合政策部グローバル戦略推進監、竹内智香在東川スイス名誉領事、アンドレアス・バオム駐日スイス大使、菊地伸東川町長、文字一志倶知安町長 
左より:今津寛介旭川市長、工藤公仁北海道総合政策部グローバル戦略推進監、竹内智香在東川スイス名誉領事、アンドレアス・バオム駐日スイス大使、菊地伸東川町長、文字一志倶知安町長  © 在日スイス大使館

在東川(北海道)スイス名誉領事はスイス人への支援を行い、活力あふれるこの地域におけるスイスの存在価値を高め、観光、スポーツ、農業、科学、持続可能性の分野などでの交流を育みます。この度、北海道のほぼ中央に位置する東川出身の竹内智香氏が在東川スイス名誉領事に就任しました。竹内氏にお祝いを申し上げると共に、今後の活躍に期待を寄せています。

自然豊かな景観や豊富な降雪量、米、穀物、豆類、テンサイ、野菜、乳製品の生産で知られる広大な北海道には約522万人が暮らし、その面積は日本の国土の5分の1以上を占めます。また、同地にはスイス人観光客を含むウィンタースポーツ愛好家の間で高い人気を誇るスキーリゾートも数多く存在しています。スイスと北海道とのスポーツや観光分野での繋がりは特に強く、国際的なスキーリゾート地のサン・モリッツと北海道の倶知安町との1964 年の姉妹都市提携にも象徴されています。なお、本提携はスイスと日本間の最初の姉妹都市提携であり、2024年の今年、その提携60周年を迎えました。スイスと北海道は、ホスピタリティ、スポーツ、持続可能性、農業の分野でパートナーシップをさらに強化できる可能性に満ちています。最先端の製造業や教育研究分野にもますます注目が集まっています。名誉領事館は、こうした発展の加速に貢献する役割を担います。

名誉領事館のその他の業務として、困難を抱えるスイス人への支援、領事関連の保護や社会的扶助が求められる場合の支援、老齢年金受給のための生存証明、危機的状況下における大使館への支援、スイス本国や大使館からの公式訪問に向けた準備の支援、地域のネットワーク作りなどが挙げられます。

5月10日、ビジネス、観光、科学、イノベーション、農業、メディア、そしてスイスや両国の友人ら110名を超える関係者が東川町に集まり、その開所を祝しました。竹内スイス名誉領事は新任の挨拶で、性能と品質に対する共通のコミットメントやスイス人との友情による強さとレジリエンスなど、スイスとの長年に渡る関係を強調しました。また開所式典に先立ち、両国の高等教育・研究分野における長年の関係の一例として、北海道大学とスイスの研究機関との氷河・高地科学分野における協力関係が紹介されました。さらに、持続可能な観光に関する発表やヨーデルも披露されました。

竹内智香氏はスイスとの強い絆で結ばれたスノーボード競技界の第一人者です(2014年冬季ソチ五輪銀メダル、2015年世界選手権銅メダル獲得、等他多数)。2007年からスイスのナショナルチームに所属し、スイスでトレーニングを積み、4大会連続でオリンピックに出場。2022年には冬季五輪女子選手史上最多の6度目となる北京五輪への出場を果たしました。年に数か月ほどスイスに滞在するため、スイスの公用語の一つであるドイツ語を習得しています。竹内氏は、彼女のスポーツ、教育、観光への情熱を今後はスイスと日本の友好関係の枠組みにおいて生かすことを考えています。なお、スイスと日本の国交樹立160周年を祝い、在日スイス大使館がスイスのパートナーと共に2025年の大阪・関西万博へ向けて進めるコミュニケーションキャンペーンVitality.Swissのプログラムアンバサダーに2021年より就任、活動を行っています。

プレスリリース

新在東川名誉領事(中央左)、駐日スイス大使(中央右)と在日スイス大使館職員
新在東川名誉領事(中央左)、駐日スイス大使(中央右)と在日スイス大使館職員 © 在日スイス大使館