世界経済フォーラム年次総会（ダボス会議）やアートバーゼル、ベルトクラッセ・チューリッヒ陸上競技大会など複数の一大国際イベントが毎年スイスで行われる。

世界経済フォーラム年次総会（ダボス会議）は、一般市民と意思決定者の対話の場で、スイスで行われるイベントの中でも特に有名なもののひとつである。© House of Switzerland

スイスでは年間を通じて、国際的に有名な一大イベントが開催されている。1月中旬には、スキーワールドカップで最長のダウンヒル滑走距離を誇るラウバーホルン・スキーワールドカップがベンゲンで行われる。1月末には、世界経済フォーラム年次総会（ダボス会議）が開かれ、世界を代表する各国首脳および経営者や学界の専門家たちが一堂に会する。

また、1月には他にも、ジュネーブで「ウオッチ・アンド・ワンダー・ジュネーブ（旧国際高級時計展SIHH）」が行わる一方で、3月には100年近い歴史を誇るバーゼルワールドが開催され、時計・宝飾品の一流ブランドが出展する。6月には、現代美術の愛好家たちが、曲がりくねったライン川のほとりに広がるアートバーゼルに参集する。1970年に設立されたこの壮大なアートフェアは、現在ではマイアミと香港でも並行して開催されており、300のギャラリーが4000人以上のアーティストの作品を展示している。

8月には、チューリッヒでベルトクラス・チューリッヒ陸上競技大会が開かれる。90年前に開催された第1回大会以来、25の世界記録を打ち立てている。また9月には、クラン＝モンタナのスキー場でオメガ・ヨーロピアンマスターズ・ゴルフトーナメントが行われる。ヨーロッパで開催されるこの種のイベントの中でも権威あるもののひとつである。